大阪・京都・神戸など関西を中心に
忙しく働く女性の心と体をリセットする
断捨離ごはんアドバイザー
管理栄養士の杉本留美です(*^^*)
静岡に行ってきました!
雄大な富士山
広々とした海。
静岡は山の幸と海の幸がいただける最高のグルメスポットですね。
そんな静岡の春の味覚といえば
しらす
桜エビ
漁港に行くと生シラスや生桜エビが手に入ります。
あしが早く一般の市場には出回ることはないので、食べられるのはものすごい贅沢です!!
生しらすはつるんとのどごしがいい!
生さくらえびはその「甘さ」にびっくり!!
あまーーーーーーい!!
って叫びたくなりました。
さて、この2つの食材、おいしいのはもちろんですが、食べ物としてとてもすばらしいのです。
その理由は頭からしっぽまでまるごと食べられるから!!
一物全体(いちぶつぜんたい)
という言葉をご存知でしょうか?
元々は仏教用語なのですが、食材をまるごと頂くという意味で使われます。
どんな生き物も、丸ごと全体でバランスを取って生きています。そのバランスのまま、食べ物として口にすることが望ましいという考え方をあらわして「一物全体」というんです。
魚なら
しらす
桜エビ
小アジ
ししゃも
さんま…
など一匹まるごと食べられるものがいいと考えられています。
この考え方は栄養学的にも理にかなっているんです。
魚のカルシウムはほぼ骨や殻にありますし、魚の皮にはビタミンやDHA・EPA、コラーゲンなどの栄養が豊富。大きな魚の一部だけを食べるより、多彩な栄養素を摂ることができるんです。
一物全体は魚に限ったことではありません。
米なら玄米で
大根なら葉や皮ごと
果物は皮をむかずに食べる…
このような食べ方の方が栄養は豊富です。
もちろん、皮をむかないと農薬っていう別の問題もありますが…。
だから私は、無農薬玄米を食べています。
なにもかもオーガニックってむずかしいけど、せめてお米ぐらいはと思って。
話をもとにも戻しますが、
一物全体を基準にすると、食べ物選びの軸が一つ増えます。
・魚は小さめのものを選ぶ
・主食はパンやめんより加工度の少ない米を選ぶ
・米の中でも精製度の低い玄米や分づき米(玄米と白米の中間のお米)を選ぶ
・野菜や果物は皮や葉っぱもまるごと食べられるものを選ぶ
そうするとバランスがとれるのだなぁと漠然とわかっていると、食材選びで迷いにくくなります。
もちろん、切り身の魚や肉を選んではいけないということではありません。
私は鮭もブリも大好きですし、お肉だってよく食べます。
特に外食をする時などは食べたいものを食べるのが一番!
ただ、普段の食事では、一物全体を食べる頻度や割合を増やそうと心がけています。
姿かたちがはっきりしているものほど、命あるものをいただいている、と感じることできるんですよね。
しらすや桜エビを食べる時、一物全体のことをちょっと思い出してみてください。
では今日も、おいしく食べて、元気に過ごしましょう!