和菓子と洋菓子、血糖値を上げやすいのはどっち?急上昇を防ぐ方法は?

大阪・京都を中心に
忙しく働く女性の心と体をリセットする
断捨離ごはんアドバイザー

管理栄養士の杉本留美です(*^^*)
GWも残りわずかですね。

昨日は東京から帰省中の兄一家と一緒に焼き肉を食べに行きました。

その後、町で一番おいしいシュークリームを買って帰り、もぐもぐタイム。

シンプルですが皮とクリームの割合が絶品でたまりません。

しかも税込100円!

たこ焼き型もあるのですが、昨日は売り切れていました…。

さてタイトルに戻りますが、和菓子と洋菓子、血糖値が上がりやすいのはどちらでしょう?

実際に私がシュークリームを食べた時と、別の日にどら焼きを食べた時の血糖値を見比べてみましょう。

どちらも食べたのは午後のおやつタイム。昼食後1時間半以上たってからで、食べた後はじっと座っていました。

以下は24時間血糖値の変動を記録できる血糖測定値で調べた私の血糖値。
縦軸は血糖値(mg/dl)、横軸は時間を表わしています。


オレンジの〇で囲っている部分を見ると、シュークリームを食べた時よりどら焼きを食べた時の方が上昇の幅が大きいことがわかります。

このグラフからはわかることは、シュークリームよりどら焼きの方が血糖値が上がりやすいということ。

もちろん、血糖値の変動には個人差がありますし、どこのメーカーの商品を食べたかによって結果が異なることもあるでしょう。

それでも基本的に、和菓子の方が洋菓子より血糖値は上がりやすいことが多いことは確かです。

その理由はズバリ、糖質の割合!!

下に一般的なシュークリームとどら焼き100gあたりの栄養成分をまとめました。

シュークリーム

どら焼き

エネルギー 245kcal 285kcal
糖質 22.3g 55.4g
脂質 13.6g 2.6g
タンパク質 8.4g 6.2g
糖質の割合※ 36.4% 77.6%

※糖質1gを4kcalとしてエネルギーに占める割合を計算しました

 

血糖値を上げるのは基本的に糖質

血糖値を上げるのは糖質のみ。脂質やタンパク質では血糖値は上がりません。

だから、糖質の割合が多い和菓子のどら焼きは血糖値が上がりやすいのです。

シュークリーム等の洋菓子は卵や牛乳、バターなど、タンパク質や脂質が多め。
脂質は糖質の上昇をゆるめるため、洋菓子の方が血糖値は上がりにくくなります。

だったら和菓子より洋菓子を食べたほうがヘルシーかと言われると、微妙なところ。

というのも脂質が多いお菓子は血糖値を急上昇はさせませんが、カロリーは高め。
またゆっくり上がった血糖が下がるまでに時間がかかるので、血糖値が高い状態が長く続くことも。

どちらも食べ過ぎないように注意が必要なことに変わりはありません。

血糖値が急上昇すると体脂肪が合成されやすくなる

血糖値が上がると何がいけないのかというと、血糖値が急に上がると、インスリンというホルモンが大量に出て血糖値を下げようとします。

インスリンは大量に出てしまうと、下がる時に体脂肪を合成しやすくなるんです。

また、インスリンの作用で血糖値が急に下がると、空腹感を感じて間食をしてしまったりもします。

さらに血管が傷つくので、血糖値の急上昇急降下を繰り返していると、心筋梗塞や脳梗塞などの血管疾患や癌、アルツハイマー型認知症などのリスクが高まることでも知られています。

こわいですね。

血糖値の急上昇を抑えるためにお菓子を食べたらこうしよう!

どちらにしても言えることは、食べたらじっとせず、すぐ動くのがおすすめ。

動くと一般的に血糖値は下がります。

運動は血糖値を下げるインスリンというホルモンと同じような働きをしてくれます。

食後すぐ片付けをする、軽く歩く、その場で足踏みするなど簡単なもので大丈夫。

5分でも10分でも動くことで、血糖値が下がりやすくなります。

仕事場では難しいという人も、ワンフロア上のトイレまで階段で行くなどしてみましょう。

血糖値が上がりにくい洋菓子はともかく、和菓子は食べたらすぐに動くことをおすすめします!

もちろん、食べてすぐに気分が悪くなるほどの激しい運動は控えましょうね。

血糖値は下がっても胃腸が悲鳴を上げてしまいます。

 

血糖値を上げたくない、太りたくない、将来の病気のリスクを減らしたい…

そんな人はお菓子選びと食後の行動を見直してみてください。

 

では今日も、おいしく食べて元気に過ごしましょう!