大阪・京都・神戸など関西を中心に
忙しく働く女性の心と体をリセットする
管理栄養士の杉本 留美です
7月22日のワークショップですが、おかげまさまで満席になりました!現在、キャンセル待ちの状態です。
そのワークショップを開催させていただくお米屋さんから質問を頂きました。
「ご飯抜いてオカズだけ食べるって言う人いてますけど、それってどうなんですかね」

こういう方多いですよね。でも、体調は大丈夫でしょうか?
ご飯を抜くのはどんな病気の方にもおすすめできません。
その理由についてまとめました。
【目次】
- ごはんを抜くとエネルギー不足になる
- 筋肉量が落ちて、疲れやすくなる
- 肝臓、腎臓に負担がかかる
- コレスレロール値などに影響が出る
- 塩分の摂取量が増えて血圧などに影響が出る
- お肌がカサカサになる
- 便秘、免疫力低下、イライラ、うつなどの不調が出やすい
- 毎食ごはんをしっかり食べよう!
ごはんを抜くとエネルギー不足になる

ごはんを抜くとエネルギー不足になって、おかずの栄養が上手く利用できなくなります。
体のエネルギーになる栄養素は糖質、タンパク質、脂質があるのですが、その中で一番エネルギーになりやすいのが糖質。
なので食事で糖質をとらないとパワーが出ません。さらにエネルギー不足になると、糖質以外の栄養素の利用効率も下がってしまいます。
体を鍛えてタンパク質をたくさんとっても、糖質が不足している人は筋肉がうまくつきません。
筋肉量が落ちて、疲れやすくなる

ごはんを減らしてエネルギーが足りなくなると、体の材料となるべきタンパク質がエネルギーとして利用されます。体の材料になるべきタンパク質がエネルギーとして使われると、げっそり肉が落ちてしまうことも。
これで痩せたと勘違いする方がいますがとっても危険!体は飢餓状態ですよ!!
ごはんを減らすなら、その分、タンパク質と脂質で足りない分のエネルギーを補う必要があります。ただ、なかなかそこまでの量を食べきれていない人が多いので心配です。
肝臓、腎臓に負担がかかる

ごはんを食べないとタンパク質の摂取量が増えるため、肝臓、腎臓の負担が大きくなります。
糖質はエネルギー効率がよく、内臓に負担もかけにくいのですが、タンパク質は代謝される時にゴミが出ます。このゴミを処理するのは肝臓と腎臓。
タンパク質を適量食べているぐらいなら問題はありません。ただ、あまりに摂りすぎると肝臓と腎臓、いわゆる「肝腎」な臓器に負担がかかります。
さらにこの2つの臓器は大きいので、しっかり働いてもらうにはエネルギーがたくさん必要です。ところがご飯をしっかり食べていない人はエネルギー不足なので、肝臓や腎臓をしっかり動かすことができません。
そのためゴミがきちんと処理されないという悪循環に。肝臓や腎臓は我慢強い臓器なので悪くなるまで自覚症状を感じにくいので心配です。気づいた時には手遅れ、なんてことにならないよう、早いうちから大切なこの2つの臓器をいたわる食べ方をしましょう。
LDLコレスレロール値が上がりやすくなる

ごはんを食べないと、脂質を摂る量が増える人がほとんどです。むしろ、足りないエネルギーを補うため、糖質制限食では積極的に肉など油の多い食事が推奨されていますよね。
肉を多く食べると、脂肪の中でも飽和脂肪酸という脂質をとる量が増えます。こいつがLDLコレスレロール値を上げてしまうのです。
LDLコレステロールが増えると、血管が詰まりやすくなるため、動脈硬化を促進し、心筋梗塞や脳梗塞などを引き起こすリスクが高まります。
塩分の摂取量が増えて血圧に影響が出やすい

ごはんを食べない人はおかずの摂取量が増えます。おかずの割合が増えると、塩分の摂取量が増えがちに。
白ごはんには塩分が含まれていないのに対し、ほとんどのおかずには塩分が含まれているからです。
おかずを多く食べるようになると、血圧が上がる人がけっこういます。ごはんを食べることは減塩と高血圧予防にもおすすめなのです。
お肌がカサカサになる

ごはんを食べる量が減ると、体内の水分は減りやすくなります。ごはんの糖質は水分と結びついており、糖質1gにつき、水分は3gついているとも言われています。
そのため、ごはんを食べなくなると体内の水分量が減ってしまいます。当然、お肌はカサカサに。その分、体重も減るのですが、これは痩せたわけではなく、水分が減って干からびただけ。
便秘、免疫力低下、イライラ、うつなどの不調が出やすい

ごはんを減らして肉の摂取量が増えた場合、腸内環境は乱れやすくなります。
腸内環境は便秘や下痢など、腸の不調に加え、免疫力低下、イライラ、うつなどにも影響を及ぼします。
穀類中心で食物繊維の多い食事を摂ると腸内環境が整いやすくなるため、ごはんをしっかり食べることで、体と心の不調が解消する人は多いです。
毎食ごはんをしっかり食べよう!

ごはんを食べずにおかずだけ食べることが健康や美容のためにいいとはとても言えません。
私は食事でとるエネルギーの半分はごはんから摂ることをおすすめしています。
便秘、肌荒れ、疲れやすさ、イライラ、気分の落ち込み、血圧やLDLコレステロール値の上昇、肝臓や腎機能の悪化など
こういった不調は、ごはんや雑穀ごはんをしっかり食べるようになってよくなることが非常に多いです。
実は私もその中の一人。
以前、血糖値が高くて悩んでいた時に糖質制限をしたことがありました。
↓その頃食べていた食事はこんな感じ
油揚げチーズトーストの朝食
揚げ物たっぷりの夕食
血糖値は下がりましたし、体重も劇的に落ちました。でも、体調は悪化し、メンタルも不安定に…。その後、3食ごはんを食べるようになると、当時の不調はきれいになくなりました。
ごはんや雑穀のすばらしさをもっとたくさんの人に知ってほしい!そう思ってこの度、雑穀ごはんのワークショップを開催することにしたのです。
ワークショップでは雑穀のことだけではなく、ごはんを食べることがどれほど体にいい影響があるのかということもお話し致します。ごはんの代わりにパンや麺などを食べてもいいのですが、主食のメインはやっぱりごはんがいいですね。
・ごはんは太るから食べない
・夜はごはんを抜いている
そんな方こそ、ぜひ聞いてほしいです。
2018年7月22日のワークショップはおかげさまで満席になりました。キャンセル待ちや第2回の開催をご希望の方はコメント欄にコメントください。
糖質制限をしていた私がご飯を食べるようになって体調がよくなった話については動画にまとめています。よろしければご覧ください。
赤松るみYouTube
>>糖質制限をやめて3食ご飯を食べるようにしてよかったこと
では、今日もおいしく食べて、元気に過ごしましょう!