ごはんを食べずにおかずだけ食べるのは健康的?

 

3食しっかり食べて、体型と健康を維持する食事法を提案する
管理栄養士の赤松るみです。

 

「ご飯抜いておかずだけ食べる人がいますが、それって体にいいのでしょうか?」というご質問を頂きました。

こういう方多いですよね。私も食事コンサルティングの仕事をしていると、夜はご飯を抜いているという人によく出会います。

ただ、ご飯を抜くことで、かえって身体に悪影響が出ている方も少なくありません。

そこで今回は、ご飯は抜かずに食べた方がいい理由についてその理由についてまとめました。
 
【目次】

 
 

ごはんを抜くとエネルギー不足になる

ごはんを抜くとエネルギー不足になって、おかずの栄養が上手く利用できなくなります。

体のエネルギーになる栄養素は糖質、タンパク質、脂質があるのですが、その中で一番エネルギーになりやすいのが糖質。

なので食事で糖質をとらないとパワーが出ません。さらにエネルギー不足になると、糖質以外の栄養素の利用効率も下がってしまいます。

体を鍛えてタンパク質をたくさんとっても、糖質が不足している人は筋肉がうまくつきません。

体を元氣にするなら、何をおいても糖質は欠かせないのです。
 
 

筋肉量が落ちて、疲れやすくなる

ごはんを減らしてエネルギーが足りなくなると、体の材料となるべきタンパク質がエネルギーとして利用されます。体の材料になるべきタンパク質がエネルギーとして使われると、げっそり肉が落ちてしまうことも。

これで痩せたと勘違いする方がいますがとっても危険!体は飢餓状態ですよ!!

ごはんを減らすなら、その分、タンパク質と脂質で足りない分のエネルギーを補う必要があります。ただ、なかなかそこまでの量を食べきれていない人が多いので心配です。
 
 

肝臓、腎臓に負担がかかる

ごはんを食べないと肉、魚、卵、大豆製品など、タンパク質の摂取量が増える人が多いです。

糖質はエネルギー効率がよく、内臓に負担もかけにくいのですが、タンパク質は代謝される時にゴミが出ます。このゴミを処理するのは肝臓と腎臓。

タンパク質を適量食べているぐらいなら問題はありません。ただ、あまりに摂りすぎると肝臓と腎臓、いわゆる「肝腎」な臓器に負担がかかります。

さらにこの2つの臓器は大きいので、しっかり働いてもらうにはエネルギーがたくさん必要です。ところがご飯をしっかり食べていない人はエネルギー不足なので、肝臓や腎臓をしっかり動かすことができません。

そのためゴミがきちんと処理されないという悪循環に。肝臓や腎臓は我慢強い臓器なので悪くなるまで自覚症状を感じにくいので心配です。気づいた時には手遅れ、なんてことにならないよう、早いうちから大切なこの2つの臓器をいたわる食べ方をしましょう。
 

LDLコレスレロール値が上がりやすくなる

ごはんを食べないと、脂質を摂る量が増える人が多いです。むしろ、足りないエネルギーを補うため、糖質制限食では積極的に肉など油の多い食事にするよう推奨されていますよね。

肉の脂身に含まれている脂肪は、飽和脂肪酸。飽和脂肪酸はLDL(通称:悪玉)コレスレロール値を上げてしまうのです。

LDLコレステロールが増えると、血管が詰まりやすくなるため、動脈硬化を促進し、心筋梗塞や脳梗塞などを引き起こすリスクが高まります。

脂身の多い肉、バラ肉、カルビ、霜降り肉、豚ミンチ、皮つき鶏モモ肉、ベーコン、ソーセージ、ハムなどの肉加工品などをよく食べる人は、食べる頻度や量を調整してみて下さいね
 
 

塩分の摂取量が増えて血圧に影響が出やすい

ごはんを食べない人はおかずの摂取量が増えがちです。おかずには塩分が含まれるので、当然、塩分の摂取量は増えてしまいます。

おかずを多く食べるようになると、血圧が上がる人がけっこういます。

一方、ご飯にほぼ塩分は含まれていません。ご飯を食べておかずを控えめにすることは減塩にも高血圧予防にも繋がります。

血圧が気になる方にお勧めの食事については、動画でもご紹介しています。
興味がある方はコチラよりご覧ください

>>高血圧の人におすすめの食事
 
 

お肌がカサカサになる

ごはんを食べる量が減ると、体内の水分は減りやすくなります。ごはんの糖質は水分と結びついており、糖質1分子につき、水は3-4分子ついているとも言われています。

そのため、ごはんを食べなくなると体内の水分量が減ってしまいます。その結果、2‐3㎏はストンと落ちるのですが、脂肪が減ったわけではなく、水分が抜けたため。

体から水分が減ると当然お肌は潤いを失い、カサカサと乾燥しやすくなります。

ご飯をしっかり食べると、顔や手、膝など乾燥していた肌が潤ってみずみずしく、やわらかくなる人が多いです。
 
 

便秘、免疫力低下、イライラ、うつなどの不調が出やすい

ごはんを減らして肉の摂取量が増えた場合、腸内環境は乱れやすくなります。

腸内環境は便秘や下痢など、腸の不調に加え、免疫力低下、イライラ、うつなどにも影響を及ぼします。

穀類中心で食物繊維の多い食事を摂ると腸内環境が整いやすくなるため、ごはんをしっかり食べることで、体と心の不調が解消する人は多いです。
 
 

毎食ごはんをしっかり食べよう!

ごはんを食べずにおかずだけ食べることが健康や美容のためにいいとはとても言えません。

私は食事でとるエネルギーの半分はごはんから摂ることをおすすめしています。

便秘、肌荒れ、疲れやすさ、イライラ、気分の落ち込み、血圧やLDLコレステロール値の上昇、肝臓や腎機能の悪化など

こういった不調は、ごはんや雑穀ごはんをしっかり食べるようになってよくなることが非常に多いです。

実は私もその中の一人。

以前、血糖値が高くて悩んでいた時に糖質制限をしたことがありました。

↓その頃食べていた食事はこんな感じ

油揚げチーズトーストの朝食

揚げ物たっぷりの夕食

血糖値は下がりましたし、体重も劇的に落ちました。でも、体調は悪化し、メンタルも不安定に…。その後、3食ごはんを食べるようになると、当時の不調はきれいになくなりました。

糖質制限をしていた私がご飯を食べるようになって体調がよくなった話については動画にまとめています。よろしければご覧ください。

赤松るみYouTube
>>糖質制限をやめて3食ご飯を食べるようにしてよかったこと

では、今日もおいしく食べて、元氣に過ごしましょう!
 
 


【3食しっかり食べて体型と健康を維持する食事法を動画で紹介】
>>赤松るみYouTubeチャンネル「人生を変える食事の学校」

 
【3食の食事バランスを写真で紹介】
>>赤松るみInstagram

 

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>>赤松るみの食事コンサルティング

 

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