フランスパンも減塩?!フランス政府が塩分への課税を検討中

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管理栄養士の杉本 留美です

今日は海外のニュースから減塩について考えます。

 

【目次】

 

フランスは塩分を摂りすぎ?

フランスで塩分への課税が検討されているとNHKが報じていました。

塩に税ってそんなアホな!って思われるでしょうが、実はフランス王朝時代、実際に塩税を課していた時期があるのです。塩は支配権力にとって重要な収入源だったのですが、生命維持に欠かせない食品に税を課すなんてひどい話ですよね。

ただし現代の塩税は目的が全く違います。

塩分の摂りすぎはフランス人の健康に悪い影響を与えるとして、国を挙げて減塩に取り組もうとしているのです。

WHO(世界保健機関)では全ての人の減塩目標を1日5gとしていますが、フランス人の平均塩分摂取量は約9g。

フランスパンには塩分が多いこともあり、食塩摂取量の20~25%をパンが占めているのだそう。そこで、パンの塩を減らすべきだ!という主張もあるのですが、パンから塩を減らすと味ががくっと落ちてしまいます。グルメなフランス人が簡単にウンというはずがありません。

フランスの食卓によく上るバターやチーズも塩は欠かせません。塩はおいしさに直結しているので、WHOの目標通り1日5gに減塩したら、フランス料理はかなり味気なくなりそうですね。
 
 

フランス人より日本人は塩分摂りすぎ?!

ただ、フランスでの減塩運動を、私たち日本人も他人事のように眺めている場合ではありません。

日本人1日あたりの食塩平均摂取量をご覧ください。
 

日本人1日あたりの食塩平均摂取量
男性で11.1g
女性で9.3g
(厚生労働省「平成25年国民健康保険・栄養調査結果の概要」)


フランス人よりずっと多いではありませんか!!

味噌や醤油などをよく使い、油が控えめな和食は西洋料理に比べて塩分が多くなりがち。

また、最近ではファーストフードや外食、加工食品などを利用する人が多く、塩分を摂り過ぎてしまう傾向にあるのです。

塩の過剰摂取は血圧を上げる要因になるとされ、動脈効果を進行させ、脳卒中、心筋梗塞、腎障害のリスクを高めてしまいます。
 
国立がん研究センターがん予防・検診研究センターは、塩分の摂り過ぎがガンの原因の一つだとしているのです。
 
なお、厚生労働省が設定している1日あたりの塩分摂取の目標量は以下の通り。
 

1日あたりの塩分摂取目標量
男性8g
女性7g
(日本人の食事摂取基準/2015年)

 
これは、
担々麺と餃子
カルボナーラとスープとサラダ
カップラーメンとおにぎり2個(鮭と梅)
などを食べると
1食でオーバーしてしまう量。

えー!!
こんな食事しょっちゅうしてるわー!
っていう人は要注意!!
 
さらにあまり塩味を感じない「見えない塩分」もよく食べる食材に潜んでいます。

ソーセージやハムなどの加工肉
かまぼこや竹輪などの練り物製品
冷凍食品
レトルト食品…

朝ごはんやお弁当に欠かせない食材たちには隠し味の塩がたっぷり。

ソーセージにケチャップ
かまぼこにしょうゆ
冷凍コロッケにソース
など、ダブル塩分が当たり前という人は塩分の摂取を見直してみましょう。
 
 

塩が大好きな私たちが減塩するコツは?

濃い塩味に慣れている人が減塩するのはハードルが高め。薄くてぼんやりした味になると、まずくて食が進みません。

減塩とおいしさの妥協点をなんとか見つけたいもの。

そこで、私が実践している減塩対策をご紹介します。
 

1)主食なはるべくごはんにする

ごはんはパンや麺と違って塩分ゼロ。パンや麺には塩分が入るうえ、パンに塗るバターや麺類のスープにも塩が入ります。主食をごはんにすることで塩分の摂取量を抑えることができるうえ、おかずの食べ過ぎも防げるのでダブルで減塩になります。ただし、ごはんのお供の食べ過ぎには注意してください。
 

2)味噌汁は具だくさんにする

味噌汁は野菜、きのこ、海藻類などを入れ、汁より具が多い食べる味噌汁を作っています。出汁は煮干しからとるので化学調味料の塩分もカット。汁が少ない分、減塩になるうえ、野菜に含まれているカリウムというミネラルが、とり過ぎた塩分を体外に排出してくれます。
 

3)味噌汁やスープの半量を豆乳にする

味噌汁の仕上げに豆乳を加えると、まろやかな豆乳味噌スープになります。豆乳自体にだしのような味わいがあるので、味が薄まったという印象はなく、むしろコクが出ておいしくなるんですよ。
 

4)塩は表面にかける

魚や肉を焼く時、塩は直前にかけるようにしています。食材の表面に塩がついていると、中まで塩味が浸透していなくても塩気を強く感じるんです。
 

5)だしのうまみを活用する

煮物をする時、具材がやわらかくなるまで塩気を加えずに煮てだしのうまみを浸透させます。仕上げに醤油やみそなどの塩気を加えると、表面に塩味がついて、中までは浸透しないので、減塩になりながら、うまみも感じられる煮物になります。
 

6)香辛料や香味野菜を活用する

ワサビ、マスタード、カレー粉、しょうが、にんにく、ネギ、シソ、みょうがなど、香りのよい素材を使うと薄味をカバーしてくれます。かまぼこはワサビやしょうが、ソーセージはマスタードで食べるといいですね。
 

7)酸味を利用する

酢、かんきつ類などの酸味は味のアクセントになるので薄味でも気になりません。私は生野菜にはたいてい、酢や柑橘類の果汁とオリーブオイルだけをかけて食べています。
 
いかがですか?実践してみると意外に簡単です。

減塩を意識するようになってからは、加工食品や外食の時に、塩辛くて食べられない!!と感じることが多くなりました。これまで全くそう思わなかったということは、舌が鈍感になっていたのですね。

濃い塩味に慣れている人が高血圧と診断されて急に減塩するのはつらいもの。健康なうちから少しずつ、適塩の味に慣れていくといいですよ。塩は上手に使うと、食材のうまみをとっても引き立ててくれます。

素材の味がわかる大人になりましょう!!

では、今日もおいしく食べて、元気に過ごしましょう!!

 


 
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