「健康的に食べよう」
そう意識して食べるものを選んでいますか?
でもあなたが選んでいる「ヘルシー食品」、
もしかしたら
「なんちゃってヘルシー食品」かもしれません。
「減塩○○」
「コレステロール○○%カット」
「糖質オフ」
一見、健康に良さそうな食品ですが、
原材料を見ると、
不自然なものが使われていることが多いんです。
そこでこの記事では
これらのヘルシーアピール食品が
本当に健康にいいのかどうかについて
考えてみたいと思います。
【目次】
減塩食品は健康的か?
例えば梅干し
本来の原材料はこの3つ
塩分15~20%
塩分の割合が高いから
保存料を入れなくても日持ちするのです。
減塩梅干しの場合は
細かい部分は商品によって異なりますが、
注目してほしいのは糖分。
還元水飴
果糖ブドウ糖液糖
はちみつ
甘味料(ステビア、スクラロース)
など、糖分の原材料が目だちます。
減塩梅干しは
塩を控えるかわりに
糖分を加えることが多いんです。
調味料が加えられることもよくあります。
それは、
塩を減らす加工の時に失われた
うまみや酸味を補うため。
一般的な減塩梅干しは、
普通に作った梅干しを、
水につけて塩抜きしたもの。
塩分と一緒に
うまみやクエン酸も抜けるので、
糖分や調味料を後から加えるんです。
塩分が少ないと保存性が下がるので、
保存料が入ることもあります。
塩分は体に悪いから…
とせっかく減塩にしても、
余計な成分を摂ってしまう可能性があるのです。
コレステロールゼロ食品は健康的か?
例えばマヨネーズ、
手作りする人は少ないかもしれませんが、
基本的な原材料はこれだけ
では、
ノンコレステロールの
マヨネーズはどうか?
ここにも砂糖が登場します!
油のコクを補うには砂糖の力が必要なんですね。
油をカットするという点では
ノンオイルドレッシングも同じ。
果糖ブドウ糖液糖
還元水あめなどの
砂糖類が加えられています。
さらに謎のたん白加水分解物
「たんぱく質」を含んだ原料
(肉や魚の加工で残った部分)や
大豆たんぱく、小麦たんぱくなどを
加水分解したもの。
油が少ない物足りなさを補い
うまみを加えるために使われます。
安価でおいしくすることができるので、
いろんな加工食品に入っています。
ただ、気になるのは
原材料になる「たんぱく質」。
加工で余ったぐちゃぐちゃなくず肉など
他に使い道がないあまり物が使われることもあり、
どこ産のどんな食品から作られているか、
わかりません。
原型を想像できない食品が
含まれているのはちょっと心配です。
せっかく健康のためにと
コレステロールをカットしたのに、
砂糖や得体の知れないたん白加水分解物を
食べてしまっているかもしれません。
普通のマヨネーズを
量を控えめにして使う方が
体にはいいケースもあるでしょう。
なお、たん白加水分解物について
さらに詳しく知りたい方は
こちらのサイトをご覧ください。
参照:日本生協連安全政策推進室
糖質オフ食品は健康的か?
例えばビール
ビールの基本的な原材料は
糖質オフ系のビールはどうでしょう?
発泡酒、
第3のビール
新ジャンルビール
なども含みますが、
本来とは違う材料で作ったビールを
おいしく飲みやすくするため
甘みや酸味が添加されます。
そのため、
人工甘味料
酸味料
香料
などが入ることが多いんです。
飲みやすいのでゴクゴク飲んでしまい、
アルコールの摂り過ぎに
なるなんてこともあるかもしれません。
糖質だけでなく
プリン体オフ
アルコールオフなど、
オフにする項目が増えるほど、
添加物も増える傾向に。
また、糖質オフのお菓子には、
人工甘味料が使われることが多いですね。
人工甘味料には、
エリスリトール
キシリトールなど
危険性が報告されていないものもあれば、
アセスルファムカリウム
スクラロースなど、
安全性に懸念があるものもあります。
糖質をカットすることに意識を向け過ぎて、
危険性をはらんだ添加物を
摂っているかもしれないんです。
原材料がシンプルなものを適量とるのが一番
健康のため、
ダイエットのためと、
安易に手を伸ばしてしまいがちな
ヘルシー食品。
でも知らず知らずのうちに、
本来なら摂らなくてもいい
砂糖や添加物、
科学的に合成された
得体の知れない食べ物が
健康へ悪影響を与えている可能性があります。
だったら原材料がシンプルなものを、
食べ過ぎないようにする方が安心。
添加物の記事でも書きましたが、
食品の裏側の原材料表示を見て、
「どんな食べ物か想像できる原材料」が
入っている食品を選ぶといいでしょう。
シンプル イズ ベスト
ちなみにお土産でよくいただく
豊島屋さんの鳩サブレーの原材料は以下の通り
シンプルのお手本のようだと、
いつも感心しています。
鳩サブレならいくら食べてもいい
と言っているわけではありません。
原材料はこれぐらいシンプルなものを選び
量を調整して食べるようにしてください。
では、今日もおいしく食べて、元気に過ごしましょう!