「米は高い」と言いますが、決してそうではありません。値上がりして5k当たり4,077円になってもご飯1杯の価格は約55円。そんなに安く買える食品はそうそうありません。
しかも2010年を境に日本人は米よりパンを買うことにお金を使ってきました。この15年ほど、パンよりずっと安かった米よりパンを食べてきたのに、いまさら米が高いから買えないなんて不思議な言い分です。
出典:統計局ホームページ/家計調査(2人以上世帯)
フランチャイズWEBレポートより引用 https://web-repo.jp/articles/734
農林水産省の資料によると、2023年5月には、5kg当たりのコメの価格1,890円。米1杯あたりの値段はたったの約25円!そんなに安い時にもパンを選んできたのは消費者である私達です。
農家の時給は10円と言われ、1年働いて手元に残る利益は1万円ほどだそうです。農業は補助金が多いと誤解されていますが、農業補助が手厚い欧州と比べると日本の補助金は決して多くありません。そんな状況で米を作り続けてくれている生産者の皆様に感謝です。
米は高いのではなく、本来そうあるべき価格に近づいていると思います。これからも米農家さんが稲作を続けてくれるよう、米を買って毎日おいしく頂きたいと思います。

昨日、奈良で開催された「みんなで考えよう!日本の食糧自給率問題」というイベントで、食糧問題に詳しい東京大学院特任教授の鈴木宣弘先生の講演を聞いてあらためてそう感じました。
米の値段が下がる未来を心待ちにするばかりではなく、作る人も食べる人も幸せになる未来を生産者と消費者で作っていきたいですね。