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忙しく働く女性の心と体をリセットする
管理栄養士の杉本 留美です
暑ーい夏!お仕事帰りに飲むビールは格別ですよね。
喉が渇いているとゴクゴクと飲む量が増えてしまいがち。ただご存知の方も多いでしょうが、お酒は水分補給になりません。
それどころか、飲めば飲むほど体から水分は失われてしまうんです。いっぱい飲むと喉と心は潤いますが、体はカラカラで脱水症状を起こしかねません!
水分が足りないと寝ている間の新陳代謝が悪くなり、翌朝どよ~んと顔がくすんだり、黒ずんだりしがち。
そうならないためにも、お酒を飲む時の水分補給のポイントをお伝えしますね。
【目次】
飲むと体がカラカラになる理由
ビールを飲んでお腹はタプタプなのに、体が渇くなんて信じられないですよね。飲むとどうして脱水症状になるのか?その理由は以下の2つです。
1)1リットルのビールを飲むとそれ以上の水が失われる
アルコールは飲んだ量の半分以上が尿として排出されてしまいます。特にビールは利尿作用が強く、1リットルのビールを飲むと、1.1~1.2リットルの水を失うと言われているのです。そのため、飲酒時の水分補給は欠かせません。
夏にBBQやビヤガーデンなど炎天下で飲酒する時は要注意!汗をかいて水分が大量に失われているので脱水症状になる危険性が高くなります。
2)アルコールを処理するために水が必要
肝臓でアルコールを分解すると、アセトアルデヒドという成分が発生します。二日酔いの原因となるこの成分を分解し、尿、汗、呼気として排出する過程で水が必要になるのです。
身体に十分な水分がないと、アセトアルデヒドをスムーズに排出することができません。このため、飲酒時、飲酒後の水分補給はとても重要です。
飲みながら水分補給するのは恥ずかしい?
飲酒時に水分補給が大切だとわかっても、お酒の席で盛り上がっている時に水は飲みにくいでしょうか?そんな人のためのおすすめ対策をご紹介します。
1.飲む前にコップ1杯の水を飲む
アルコールを飲む前にコップ1杯の水を飲んでみて下さい。飲酒前に水分補給をしておくことで、ある程度の脱水症状は予防できます。
2.チェイサーを頼む
ウイスキーや焼酎など強めのお酒を飲む時は、チェイサーを同時に注文するようにしましょう。水と一緒に飲む習慣を身につけることで、脱水症状を抑えられます。
3.〆の一杯はお水で
最後に1杯の水を飲むことは二日酔い予防の第一歩です。
飲酒時の脱水状態を予防する食べ物
お酒と一緒に水を飲むことも大切ですが、おつまみにも気を付けてみましょう。
体から水分が失われると、一緒にナトリウム(塩分)やカリウムなどのミネラルも流れ出ていくので、ミネラルを適度に補給できるおつまみを食べるのがおすすめです。
・枝豆の塩ゆで
・もろきゅう
・サラダ(葉物野菜、トマト、豆類、イモ類などはミネラル豊富)
ちなみに、ミネラル補給のためだからといって、しょっぱいおつまみばかり食べるのは控えましょう。喉が渇いてお酒がすすんでしまいます。
飲み過ぎた後の水分補給は経口補水液もおすすめ
経口補水液は水分やミネラルの吸収率が高い飲み物。病気にかかったり、炎天下の作業やスポーツの時に飲むイメージが強いですが、飲酒後の脱水症状を緩和するのにも有効です。
ただし、経口補水液は大量に水分やミネラルが失われた時に、それらを補うために飲むもの。水やお茶代わりにがぶがぶ飲むと、塩分や糖分のとりすぎになるので注意してくださいね。
お酒を飲む時の水分補給のまとめ
●アルコールを飲むと、飲酒量以上の水分が失われる
●アルコールの代謝には水分が必要
●飲む前、飲みながら、飲んだ後の水分補給が大切
●おつまみはミネラルを補給できるものを選ぶ
●飲み過ぎた後は経口補水液の活用もあり
アルコールでカラカラ脱水になるのを防いで、心も体も潤う飲み会にしてくださいね。