スーパーやコンビニのお弁当やお惣菜。
時間がない時や、疲れて料理したくない、なんて時に便利ですよね。
私もよく利用していたのですが、最近は注意して買うようになりました。
というのも、和食のヘルシー弁当を食べた後に血糖値が上がりやすいことに気がついたからです。
例えばこんな感じに
※縦軸が血糖値(mg/dl)、横軸が時間です
普通の方は血糖値なんて測らないと思いますが、私は自身の健康のために血糖測定器を購入し、ちょくちょく測っています。
血糖値を測ると、カロリーや体重、体脂肪を見るだけではわからないことが見えてくるんです。
和食弁当で血糖値が上がりやすい理由
なぜ、ヘルシー和食弁当で血糖値が上がりやすいのか?
その理由はとってもシンプル
和食弁当のほとんどのおかずに砂糖が入っているから
とあるヘルシー和食弁当のおかずで確かめてみましょう。
※写真はイメージです
●銀鮭の西京焼き
西京焼きには糖分が入ります
●牛ごぼう煮
糖分が入ります
●海老のマヨネーズ和え
海老マヨソースには糖分が入ります
●枝豆入りすり身蒸し
すり身には糖分が入ります
●煮物(高野豆腐、椎茸、竹の子、蓮根、人参、いんげん)
煮物には糖分が入ります
●小松菜のおひたし
弁当のおひたしは糖分が入ることが多いです
●ピリ辛こんにゃく煮
煮物には糖分が入ります
●厚焼き玉子
お弁当に入っている卵焼きは甘いことが多いです
●大学芋
砂糖が大量に入っています
●金時豆
砂糖が大量に入っています
なんと!ほとんどのおかずに糖分が入っているではありませんか!!
和食は砂糖を使う料理が多いとはいえ、家庭の食卓にのぼるメニューでここまで砂糖やみりんを使うことはないでしょう。
ちなみに使っている糖分が砂糖かみりんかはちみつ…などによっても微妙に血糖値の上がり具合は違うのですが、どの糖分を使ってちょうりしているのかまではここでは検証していませんのでご了承ください。
例にあげたお弁当だけが特別なわけではありません。
市販されているほとんどのヘルシー和食弁当は同じように糖分が多めのおかずが中心です。
糖分の割合が多い食事をとると、血糖値が急に上がりやすくなります。急に上がると、血糖値を下げるインスリンというホルモンが大量に出るので血糖値は急に下がるんです。
下がるなら問題ないかというと、そうではありません。血糖値は急に下がると体脂肪を合成しやすくなります。また強い空腹感を感じておやつが欲しくなったり、次の食事を食べた時に血糖値が上がりやすくなったりするのです。
血糖値の急上昇と急降下は血糖値スパイクと呼ばれ、血管を傷つけ、動脈硬化や糖尿病の合併症を引き起こしやすくなります。
血糖値スパイクが起きていることに気付かずに長年放置していると、知らないうちに糖尿病を発症し、さらに心筋梗塞や脳卒中などの合併症になるリスクが高まるので要注意!
日本人は欧米人に比べて糖尿病になりやすいと言われていますが、その原因は和食にあるのかもしれません。
では、和食は健康に悪いのかというとそういうわけではありません。
私も和食は大好きです。
昔から食べられている和食自体は糖質が多いおかずばかりではなく、基本的には非常に健康的な料理なので誤解しないでください。
血糖値スパイクを防ぐ食べ方とは?
では、おいしい和食を食べていても血糖値を上げにくい食べ方についてご紹介します。
理想は血糖値をゆるやかに上げてゆるやかに下げること。そこために大切なことは、一度の食事で糖質を摂りすぎないことです。
その他のポイントもまとめたのでご覧ください。
血糖値の急上昇と急降下を招かない食べ方
1食あたりの糖質量を減らす
1食あたりの糖質の割合を減らす
・うどんとおにぎり
・ラーメンとチャーハン
・パスタとパン
・たこ焼きと焼きそば
・コンビニおにぎりとパン
などのダブル炭水化物を避ける。
糖質を多く使ったおかずが多いお弁当も入ります
食事間隔をあけすぎない
・8時間以内が目安
・開きすぎる場合は食事の間に補食をとる
補食は甘いお菓子ではなく、
おにぎり、サンドイッチ、バナナ、豆乳など
食事の一部になるようなものがおすすめ
食べる順番に気を付ける
野菜→肉魚などのタンパク質
→ご飯などの主食の順に食べる
ゆっくりよく噛んで食べる
1食15分以上
酢や油を適度に使った料理を食べる
酢も油も血糖値の急上昇を抑えます
ヘルシー和食弁当は1回あたりの糖質量が多くなりがちです。食べる時は量が多すぎないものを選び、野菜から食べるようにしましょう。
健康診断で血糖値の値に異常がない方はそこまで神経質にならなくてもかまいませんが、血糖値スパイクの兆候がある人は注意してくださいね。
今日も一日、楽しく食べて元気に過ごしましょう!